この記事は、2021年11月から韓国MBCで放送された「袖先赤いクットン」の感想です。
「袖先赤いクットン」は韓国でベストセラーになった、同名の小説が原作のロマンス時代劇。
李氏朝鮮時代国王の正祖と、正祖の側室である宜嬪成氏がモデルになっています。
主演はジュノ(2PM)と、イ・セヨン。
一目見ただけでも、丁寧に作られたとドラマだなという印象を受けた「袖先赤いクットン」
ロマンス時代劇と言いながらも、李氏朝鮮時代の様子や、宮中でのエピソードなどロマンス以外の見どころもたくさんあるドラマでした。
この記事では
- 「袖先赤いクットン」の作品について知りたい
- 「袖先赤いクットン」の感想が知りたい
- 「袖先赤いクットン」はどこの動画サービスで見れる?
などの、悩みや疑問を解決します。
『袖先赤いクットン』の作品情報とあらすじ
作品情報
放送日 | 2021年11月〜2022年1月 |
放送回数 | 全17話 |
放送局 | MBC |
主要キャスト | ジュノ(2PM)/イ・セヨン/イ・ドクファ/ カン・フン |
演出/脚本 | チョン・ジイン/チョン・ヘリ |
李氏朝鮮、第22代国王の正祖(イ・サン)と、イ・サンに仕えた女官ソン・ドギムとの甘くも、一筋縄ではいかない切ない関係を描いた物語。
韓国では初回の視聴率こそ、5.7%でしたが、回を追うごとに視聴率が右肩上がりになり、最終話では17.4%を記録し、2021年の大ヒットドラマとなりました。
2021年のMBC演技賞8冠!
あらすじ
逆賊の子として世間から身を隠すように暮らしていたが、ある人をきっかけに宮中に仕えることとなるソン・ドギム。
朝鮮王朝21代国王英祖の孫として生まれ、悲劇的な事件によって父を失い、心には深い悲しみを持ちながら孤独に育つ世孫のイ・サン。
身分の違う二人が宮中で出会い、お互いに惹かれ合いながらも、二人が背負うそれぞれの運命が次第にその関係を引き離していく・・・。
『袖先赤いクットン』の登場人物とキャスト
イ・サン(2PM・ジュノ)
第21代国王「英祖」の孫で、第22代国王、「正祖」
世孫だった頃のサンは、自国のために積極的に動く「たくましさ」がありながらも、祖父である英祖に対してはどこかいつも怯えていて、心には深い悲しみを持っている人物。
ですが、王になってからはそんな弱さは一切なく、威厳にあふれた力強い王として描かれていました。
そんなイ・サンを演じたのが2PMのジュノ。
このドラマでのジュノは文句なしに素晴らしかった!
ドクイムへの気持ちがなかなか届かなくて、イライラしたり、切ない表情を浮かべたり。逆に、ドギムに優しくされて嬉しくて喜んだり。
王になるまでの苦悩や、信じていた人に裏切られた怒りや悲しみ。どんな感情も、見ているこちら側に伝わってきて「感嘆」という名のため息しか出てこなかったです。
ジュノは、このドラマで「第58回百想芸術大賞」でTV部門の最優秀演技賞を受賞しています♪
ソン・ドギム(イ・セヨン)
イ・サンが愛した女官。
ドギムは幼い頃から聡明で優しく、みんなから好かれる人物です。自立心が強く、サンのことを慕いながらも「自分の人生を生きたい」という想いが強い。
”どんな時でも王が言うことが全て”という世界で、女官として生きなければならないドギム。
定められた運命を受け入れながらも、自分の人生を生きるために、最善を尽くそうとする姿が素敵でした。
このドクイムを演じたのが、イ・セヨン。
子ども時代のドギムが可愛すぎて、イ・セヨンに変わった時に、ちょっとイメージが違うかも!?と思ったのですが、回を追うごとにそんな事も忘れるくらい、イ・セヨン演じるドギムに感情移入してしまいました。
第21代国王・英祖(イ・ドクファ)
サンの祖父
自分の孫であるサンのことを想いながらも王としての威厳や役割を守らないといけないので厳しく接する。
歴史的に見ると怖い人物のようですがイ・ドクファが演じると魅力的で、なんとなく憎めない王様でした。
『袖先赤いクットン』視聴を終えて。見どころ&感想
このドラマ、評判がとても良かったので、期待して視聴しました。
個人的な感想として、「めちゃくちゃ、面白かったー!サイコー!」と手放しで喜ぶドラマというよりは、『ドラマを通して色々考えさせられ、後からじんわりとくるものがある。』そんなドラマでした。
全体的なストーリーとしては「正統派の歴史ドラマ」といった感じ。
サンとドギムのラブストーリーがメインかと思われがちですが、どちらかというと、王として生きるサンの人生と、女官として生きるドギムの人生が主軸にあって、その中にラブ要素があるといった感じです。
全体的には重たいシーンが多いですが、その中に、コミカルで笑えるシーンがちりばめられていて、見ていてほっこりしました。
映像、演出、セット、衣装。とにかく美しい
韓国ドラマの映像がキレイなのはもはや、常識?ですが、このドラマは衣装、演出、役者さんの所作、映像、セットなどなど、とにかく美しい!
- 全体的に霞みがかった雰囲気の中、ほのかに明かりが灯った浴室。色鮮やかなバラが浮かべられた浴槽。
- サンとドギムが二人きりで過ごすことが多かった別宅での青々とした自然豊かな景色
- 女官たちが一斉に集まり、楽しむお祭りの華やかさ
何気無い日常のシーンでも「こんな風に撮っちゃうの!?」っていうセンスの塊のような美しいカメラワーク、演出に何度も脱帽しました。
挙げればきりがないくらいに、印象的なシーンが多いのがこのドラマの魅力の一つです。
緑豊かなシーンが多くて、”画面からマイナスイオン出てる??”ってくらい美しくて、幻想的でした。
ただのロマンス時代劇じゃないよね?
ドラマの前半はサンと、ドギムのラブストーリー要素が強いです。
色んなエピソードを盛り込みながら、お互いが惹かれあっていく様子が丁寧に描かれていました。
「ってか、いつこの二人、くっつくの?」とやきもきしながら見ていたのですが、まあ、なかなかくっつかない(笑)
回を追うごとに、このドラマは”お互いが好き合って、くっついて、あ〜、幸せ♪”みたいな、単純なラブロマンスでは無い事にだんだん気づいて。
ドギムに自分の気持ちを受け入れて欲しいサンと、サンに特別な想いを持ちながらも自分の人生を大切にしたい想いが強いドギム。
最初、何でこんなにドギムは頑なにサンを拒むのか不思議だったけど、ドラマ後半でのドギムの立場を見ると、ドギムが頑なに自分の人生を守ろうとした気持ちが理解できました。
自分ではどうすることもできない、環境の中にいながら、それでも自分ができる精一杯をやって、幸せを求めるドギムの姿が強く、たくましく魅力的でした。
だからこそ、ドラマ後半、女官である友達が休暇をもらって出かけるのを、後宮となったドギムが見送るシーンでは、ドギムの気持ちが痛いほど伝わり、見ているこちらまで胸が苦しくなりました。
それは、どこまでも自由を求め続けたドギムから自由がなくなったことを意味していたから・・・。
思い出しただけでも泣けてくる・・・・(涙)
自由に人を想えるって幸せなこと
”自分の愛する人ではない、決められた相手との結婚”
”愛する人が決して自分だけのものにならないという境遇”
”誰かを愛することすら許されない立場”
このドラマを通じて、この時代、「宮中」という環境下での男女間の関係性や、恋愛の不自由さを知って、「誰もが自由に人を好きになれる」ってなんて幸せなことだろうと思ってしまった。
現代では当たり前のことが“昔は許されなかったこと”っていっぱいあるよなーと思うと、今この時代を生きていられるだけで幸せじゃ?という思いになりました。←大げさ?(笑)
袖先赤いクットンが観れる動画配信サービスはどこ?
現在、袖先赤いクットンを見れる動画配信サービスは
- U-NEXT
- 楽天Viki
の2つです。
U-NEXTでは2022年10月5日から独占配信がスタートしました。
日本の動画配信サービスで、『袖先赤いクットン』を見る場合は現在は、U-NEXTのみです。
U-NEXTで観る場合
1話 | 2話目以降 |
無料 | 330円(1話につき)でレンタル |
で視聴できます。
U-NEXT公式サイトからアカウント登録することで視聴可能になります。
U-NEXTには31日間の無料期間があるので、この機会に利用して、お得に韓国ドラマを楽しみましょう!
楽天Vikiで観る場合
有料のViki Pass Standard(月額約700円)に加入することで「袖先赤いクットン」を観ることができます。
楽天vikiの場合、7日間無料トライアルがあるので、それを利用すれば7日間は無料で視聴できるようになります。
U-NEXTは2話目以降は追加料金がかかるから、観るなら楽天Vikiの方が断然お得かな♪
参考記事
楽天vikiで韓国ドラマを視聴する方法。手順をわかりやすく解説します。
[楽天viki]無料トライアルのやり方から解約までを詳しく解説します。
[ドラマ感想]袖先赤いクットン まとめ
「袖先赤いクットン」は役者陣の演技もみんな素晴らしく、演出、美しい映像、ストーリーなど、とても丁寧に作られた、余韻の残る良質ドラマでした。
- 史劇が好き
- 切ないラブストーリー希望
- ジュノ好き♪
- ドラマを見て号泣したい
- 上質なドラマが見たい
という方にはぜひ見てほしいドラマです♪
まだ観てないという方は視聴前に、イ・サン時代の宮中についての知識に触れてから観ることをおすすめします。
最初、尚宮やら翁主やら、中殿?、東宮?
史劇の専門用語満載で、ストーリーについていくだけで結構大変です(笑)
それをクリアしたら、とても面白く、見ごたえありなドラマです〜!
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